Local Catalyst ~地域ブランド応援ウェブメディア

日本各地の地域の魅力を発掘して都道府県別に紹介する、地域ブランド応援メディアです。

いま大注目の地域ブランド(地域団体商標制度)、地理的表示(GI)保護制度とは?

Local Catalyst@編集部です。

いま大注目の地域団体商標制度地理的表示(GI)保護制度についてご紹介したいと思います。

地域団体商標制度地域ブランド)とは?

地域団体商標制度 | 経済産業省 特許庁 - Japan Patent Office

近年、特色ある地域づくりの一環として、地域の特産品等を他の地域のものと差別化を図るための地域ブランド作りが全国的に盛んになっています。

平成18年に商標法が改正され、地域団体商標制度がスタートしました。

地域ブランド化の取組みにおいて障害になっていた地域の特産品にその産地の地域名を付す等、「地域名+商品名」からなる商標が登録できない事例を解消する目的でスタートしたのが、地域団体商標制度です。現在619件の地域ブランドが「地域名+商品名」の形で登録されています。

地理的表示保護制度(GI)(地域ブランド)登録産品一覧

地理的表示(GI)保護制度(地域ブランド)とは?

地理的表示保護制度(GI):農林水産省

地域には長年培われた伝統的な生産方法や気候・風土・土壌などの生産地の特性が、品質などの特性に結びついている産品が多く存在しています。これら産品の名称(地理的表示)を知的財産として登録し、保護する制度が「地理的表示保護制度」です。

この制度を担保する「特定農林水産物等の名称の保護に関する法律」(地理的表示法)は地域で育まれた伝統と特性を有する農林水産物食品のうち、品質等の特性が産地と結び付いており、その結び付きを特定できるような名称(地理的表示)が付されているものについて、その地理的表示を知的財産として保護し、生産業者の利益の増進と需要者の信頼の保護を図ることを目的としています。

現在このGI制度に登録された産品も基本的に「地域名+商品名」という地域ブランド名で登録されており、その数は58になりました。

地域団体商標制度(地域ブランド)登録産品一覧(PDF)

ローカルカタリストはなぜ地域団体商標制度や地理的表示保護制度といった小難しい法律に関する話題を取り扱うのか?

近年、地域活性化や地方創生の呼び声の元、日本各地ではその土地ならではの特産品の開発と普及、販売拡大が進められています。地域活性化にはいろんな手段があって、イベント開催や観光資源のPRを中心とした交流人口の拡大や、移住促進による定住人口の拡大ももちろん大切だとは思いますが、日本全体で考えた場合、その地域の稼ぐ力がアップしないいけないと考えています。

ローカルカタリストでは、この地域団体商標制度や地理的表示保護制度に登録された「地域名+商品名」のことを通称として「地域ブランド」と呼んでそこに携わる人たちの様子をお伝えしたり、地域ブランド商品自体の売り上げアップに貢献できるようになればいいなと考えています。

まとめ

次回からは、具体的に地域ブランド商品にはどんなものがあるのかを都道府県別に順番にご紹介していこうと思います。